《没話》雨に流されて… 6(限定・アナザーストーリー)

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透明メガネ

透明メガネ


かけるだけで透明になれるといういかにも怪しげなメガネを通りすがりの男から押し付けられた蓮。

試しにかけて見て、鏡を覗き込んだ蓮は心臓が止まりそうになってしまった。
そこには写っているはずの自分の姿が見えないからである。

もしこれが本当であれば変装なんてしなくても街中を歩けると思った蓮は、試しに楽屋で一人になった隙を見計らって、メガネをかけた。
戻ってきた社が目の前のソファに腰掛けている蓮を呼び部屋中を探し回る。

「あれ?蓮?どこ行ったんだ??」

そんな社の背後に回り、肩をちょんちょんと叩いてみれば、振り返った社は首を傾げる。

「なんだ?おっかしいな〜。なんか気配は感じる気がするのに…。」

不思議そうにキョロキョロと室内をウロウロする社を見て、蓮は苦笑しながらメガネを外すと、社に話しかけた。
驚いた社に問い詰められ、事情を説明する。
信じてもらえないなら実践してもらうしかないと社にメガネをかけさせる。

効果を実感し、メガネの凄さを二人で大絶賛していたところで、社は蓮が思いもしてなかったことを言った。

「お前…これ使って姿が見えなくなるからってキョーコちゃんによからぬことするなよ。」

「なんですか良からぬことって…。」

「キョーコちゃんの部屋に忍び込んで着替えを覗いたり、添い寝したりだな…」

「な?!し、しませんよ!そんなこと!」

そう答えたものの、蓮の中で社の言葉がずっと脳内でリピートを繰り返す。
そんなこと思いつきもしてなかった。
しかし、考えてみればそんなことも可能なのだ。

いや…だがしかし…!

蓮は己の欲望と葛藤していた。

蓮が悶々としつつ、台本を覚えるために人気の少ない場所に座っていると、プキュプキュッと間抜けな音が聞こえて来た。
彼だ!と思って顔を上げた蓮は、彼を驚かそうと考える。
すかさずメガネをかけ、通りかかった彼の後を追い、トントンと叩くが着ぐるみのため気付かないようだ。たどり着いた楽屋の中に一緒に滑り込んだ。

さてどうやって気付かせようかと思ったところで彼が楽屋に鍵をかけ着ぐるみの頭を取った。
中から現れた見覚えのある髪色に蓮は驚き、言葉もなく立ち尽くした。

「ふぁー!疲れた!」

いそいそと着ぐるみを脱ぎ始めた鶏の坊。そこから現れた女性らしい身体のラインだとはっきりわかる姿に驚きを隠せない。
汗で張り付いたTシャツからブラが透けて見えている。
立ち尽くした蓮の目の前で汗だくのTシャツも脱ぎ捨てた女の子があられもない下着姿で振り返って顔を見せた。

蓮はそんな少女の姿を見て息をすることすら忘れてしまった。
そこにいたのは紛れもなく蓮が想いを寄せるキョーコだったのだ。

「タオルタオル。あと水分補給もしなきゃ!」

キョーコが下着姿でペットボトルの水を飲み始めた時には、思わず周りから誰も見てないかキョロキョロと確認してしまった。
少しだけ空いたカーテンの隙間に気付いて慌てて締める。

「ぷはっ!今日も良い汗かいたわ!」

カーテンに背を向けていたキョーコは飲んだペットボトルの蓋を締めながら満足げに呟いた。
白くて滑らかそうな背中が眩しい。

「あとは、こっちも…よっこらせっ」

半分まで脱いでいた着ぐるみから完全に身体を出すと、グッショリ濡れたとわかるパンツが現れた。
足に張り付く様が艶かしい。
それを全て脱ぎ去って、桃色のブラとお揃いのショーツだけになったキョーコが更に下着を外そうと手をかけた所で流石に蓮も動揺してしまい、後ずさった所で、窓にぶつかってしまった。

ガツンと言う音に反応したキョーコが警戒心を持って周りを見回す。

「誰か…いるの?」

キョーコの問いかけに口元を手で塞いで蓮は身を潜める。

首を傾げたキョーコは音がした窓にそろそろと近づく。
身を潜めた蓮の目と鼻の先ギリギリの場所までキョーコが近付いた。
蓮は窓の下にしゃがんでいたので、カーテンの隙間から外を覗き込むキョーコの身体にはギリギリ当たることはなかったが、嗅がなくても匂いがわかるほど近くにキョーコの胸が接近していた。

ドッドッドッと激しくなる心臓をなんとか堪えて、息をひそめる。

蓮の喉がゴクリと鳴ったところで、外に異常を見つけられなかったキョーコが窓から離れていった。

蓮は詰めていた息をホッと吐き出す。
そんな蓮の眼の前で、キョーコが着替えのため最後の砦とも言える下着に手を掛けた。

そしてーーーー


「ダメだ!それ以上はっ!!最上さんっ!!!!」

蓮はガバリと手を伸ばして起き上がった。
ドッドッドッと相変わらず心臓が異常な程激しく動いている。

「…え?…あ、あれ…?」

蓮の眼前には、真っ暗な闇が支配していた。
カチコチと静かに時を刻む音がシンとした室内に響いている。

手に当たるのはふかふかの布団。

枕元の時計の針は午前3時過ぎを指していて、蓮は己の寝室にいることが確認できた。

ハァァァ〜と深いため息を一つ零し、ガックリと肩を落とす。

そして再び寝ようとスゴスゴとベッドに潜り込んだのだが、眠れるはずなどなくゴロゴロと寝返りばかりを打つ。

そんな蓮のベッドのサイドテーブルには見慣れないメガネがキラリと鎮座していたのだった。

それは、ただの夢か、予知夢か…それとも…実際に起こった出来事…だったりするのかもしれない。


おしまい。

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*****

すみません。続きません(爆)

去年の9月頃のメモに残ってた話を発掘しました。
ほぼ出来上がってて、ここからどうなる?!ってところでお話が終わってたので、当時の自分がどの方向に着地点を持って行きたかった話なのか全くわからなかったので、今までやったことなかった夢オチに無理やりチャレンジ(笑)

発掘する必要もなかったのでは…とも思いつつ、この間、世にも奇妙な物語をみたので、タイムリーに感じてそれっぽい?と思いつつ投稿。
タモさんうまくまとめてくれかないかな?(汗)

アホな話ですみません(笑)

テーマ : 二次創作:小説
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