ハッピーハプニング

2016年02月10日00:00  短編(原作寄り)/スキビ!

突然ですが、2/10!
さあ、今日は何の日?!

ーーピンコーン
「蓮様の誕生日!!」

はい!正解〜☆
蓮様好きーには朝飯前のこの問題。


今年はやめとこうと思ったですよ!
なくした記憶書き終わるまではと思ったですよ!!

でも何よりも蓮様大好きな風月としては、無視できない日でございますので、せめて!せめて!何か一つお祝い話をっ!って思ったですよ!!
なくした記憶…じゃないじゃないけども、今日だけはお許しくださいませ!

とはいえ、ショートストーリーですので!!

あ、ちなみに拍手お礼話で一部掲載した話を使ったお話なので、冒頭部分は、あれ?これ読んだことある?なんて感じる方もいるでしょう!
ま、その続きですね。

誕生日とは全く関係ないですが、ただただ蓮様がハッピーになれちゃうように、蓮様への風月からのプレゼントでございます!

お楽しみくださいませ♪


*****


ハッピーハプニング


「うわっ!」

「きゃ!」

「最上さん!大丈…ぶ「ふ」…」

その瞬間、ありえないほどの超至近距離で目が合った蓮とキョーコの時が完全に停止した。



慌ただしい怒号が飛び交うスタジオの簡易セットの中で、キョーコと蓮は衣装を着て準備を万全に整えていた。
先ほどまで近くにいたスタイリストは席を外し、撮影スタートの合図を待っていた時、突然、足元に違和感が起きた。
グラッと動いた足元。セットが、崩れ落ち、蓮が尻餅をついて上を見上げた時には、キョーコも蓮に飛び込む形で倒れこんできて、その背後にはセットの壁が迫っていた。

咄嗟に抱き留めようと伸ばしかけた手に、何とか持ちこたえようとしたが無理だった華奢な身体が飛び込んできた。
だが蓮が想定していた位置より若干違う場所にキョーコの顔が降ってきた。

互いに目を見開いたまま、急速に近付く2人の距離はまるでスローモーションのように蓮の目に映る。
やがてその距離は…

ーーぶちゅう…♡

蓮の唇にはキョーコの柔らかな唇が重なりゼロになった。
突然の接触に互いに何が起こったのか察するまでに数秒を要した。
全てが無になった瞬間とはこういう時のことを言うのかもしれない。
そのまま2人で床に倒れこむ。

「はっ!ご、ごめんなさっ…(ガンッ)いぁっ…ふ…」

完全に固まってしまった蓮とは対照的に慌てて離れようとしたキョーコにハッとして、蓮も直ぐに謝ろうと口を開きかけた所に、すぐ後ろに倒れてきていたセットの壁にキョーコは頭を跳ね返されたのか、何故か再び己の唇にキョーコの柔らかい唇が押し付けられた。

ピキッと音が鳴りそうなほど互いに固まった2人の身体。
ドクン..ドクン..ドクン..ドクン..と蓮の全身が心臓になったかのように脈打ち始める。

「ご、ごめんなさっ」

「い、いや、俺こそ!ごめっ」

カァッと互いに顔を真っ赤に染めてしまった2人は慌てて顔をそらした。
しかし、倒れてきたセットがあるため、身体はしっかりと重なり合ったまま、身動きすら取れそうにない。

「け、怪我はない?」

恐る恐るキョーコの後頭部に手を伸ばして、平静を装い何とか普段通りを心掛ける。
びくんと震えたキョーコの身体もすごく熱く感じることを考えると、純情乙女なキョーコのことだ真っ赤になっているのかもしれない。
ここは大人の俺が冷静に対処しなくては…とそんな風に蓮は頭を働かせる。

「だ、大丈夫だと思います。ハッ!つ、敦賀さんは?!」

「ん…俺も平気。」

「よかった。あ、すみません。乗っかったままで…あの、重く…ないですか?」

「全然。それは大丈夫だけど…セットに挟まったりしてない?足とか…」

蓮の手がそっとキョーコの背中の無事を確かめるように擦った。

「ギリギリ…大丈夫そうです。」

「そう…。危ないから、救助を待ってこのままあんまり動かない方が良いかもね。」

「そ、そうです…ね…」

蓮が仰向け状態で、その上にキョーコがいるのだが、左右どちらを見ても、キョーコの背後を見ても動けそうなスペースが見当たらない。奇跡的にぽっかりと空いた一人分の穴にすっぽりと2人でギリギリ収まってるようなそんな状態だった。

ーーー柔らかい…軽い…髪もサラサラ…

キョーコに対する感想が次々と蓮の頭の中に浮かんではぐるぐると回る。
精神衛生上ここまで密着してる状態に耐えられず、キョーコと態勢を入れ替えようかとも思ったが、少しでもぶつかればその刺激でセットが崩れてきそうでそれもままならない。

「ごめん。助けがくるまで、この体勢で我慢…してくれるかな?」

「は、はい…す、すみません…。」

ドクンドクンドクンと2人の通常よりも大きな心音が重なる。

ーーーあ、最上さんの匂いが…

フワッとキョーコから香る匂いに蓮の頭がクラクラとなる。
柔らかい身体も密着したまま腕の中に収まり、先ほどの唇の感触までリアルに思い出してしまい、体温がますます上がる。
蓮は理性と顔の崩れを抑えるのに必死で何度もキョーコに気付かれぬよう慎重に深く息を吐いて落ち着こうとしたのだった。
脳内で何度も先ほどのキスがリピートされてる間に、その沈黙にたえられなくなったのかキョーコが慌てて口を開く。

「あ、あのっ!」

ハッと意識を取り戻して蓮が後ろめたい気持ちになりながら恐る恐るキョーコに問いかけた。

「…何…かな?」

「いえ、あの敦賀さんさっきの、アレ、は…」

ーーーアレって、キス…だよな?

「…うん…」

「い、イタチに噛まれたとでも思って忘れてください!!」

「…………」

しかし、蓮は何も答えなかった。
スルッと蓮の手が無意識にキョーコの背中を撫でる。

「つ、敦賀さん?」

キョーコが、慌てて問いかけると、蓮がハッとしたように返事を返した。

「え…あ、な、何?」

「いえ、あの、だから…さっきのは…」

「あぁ…うん…、うん…いや…ごめん…」

「つ、敦賀さんは何も悪くないです!アレは私が…」

「いや、そうじゃなくて…」

「え…?」

「ごめん…。忘れるのは…あー…無理かな。」

「へ?!え、な?え…」

「ごめん。無理…」

「ちょっ?!え?敦賀さん?!」

ーーーなんで?!何でここでギューなの?!

キョーコは混乱した。突然抱きしめられる意味がわからない。
キョーコの目が回りそうになったところで、蓮の胸元に押し当てている手から蓮の心臓の音がありえないくらい早いことに気付いてキョーコはハッとした。

「敦賀さん…?」

そろりと蓮の方を振り向けば思いの外近くにある蓮の顔。
唇が触れ合うギリギリの距離で目が合い、その目の奥に蓮の欲情が見え隠れしていた。

ーーーあ、キス、、、される…。

瞬間的にそう思った。
蓮の吐息がキョーコの唇にかかり、キョーコはその魅力的な誘惑に抗うことが出来ず、蓮の目が閉じるのにつられるように己の瞼を下ろしていた。

暑い唇が確かめるように軽く触れ合い、熱い吐息を確かめるように混じり合わせて、今、正に深く重なろうとした瞬間ーー

「蓮〜!キョーコちゃーん!!大丈夫かぁぁぁ?!」

「あぁ、原さん!そっち崩れかけてるからそっとそっと!」

「この板の下あたりじゃないか?!」

ガヤガヤと騒がしいスタッフの声が聞こえてきてハッとして慌てて顔を逸らした。
ドクンドクンとキョーコの耳元で心臓が大きな音を立てる。

ーーー今…私……!!

カァァァと真っ赤に染まる。
蓮はキョーコの頭に手を伸ばし、キョーコの頭を守るように強く抱き締めた。

抱き締められる身体…締め付けられる心…。

キョーコは蓮の胸元を握り締めて強く強く目を閉じた。
やがてスタジオの眩しい光が、暗く閉ざされた空間に差し込んできた。

「いたぞ!!ここだ!」

「敦賀くん!無事か?!」

「蓮〜!キョーコちゃーん!2人とも怪我ない?!」

「えぇ、大丈夫です。ただ、最上さんも俺も身動きが取れなくて…」

「あーあー。こりゃひでぇ…だけど2人とも無事で良かった!!」

「すぐどかしますんで!すみませんー!」

「ったく大道具!!グズグズすんな!」

「本当に本当にすんませんー!!」

ガヤガヤと外野の声が賑やかになったところで、蓮は腕の中のキョーコの耳が真っ赤なことに気付いた。
今は蓮とキョーコの周りの撤去作業が進められている。

さて、どうしたものか…と蓮はキョーコを抱きしめたまま天井を仰いで、そして先ほど自分だけでなくキョーコも目を閉じようとしていたことを思い出した。

期待で鼓動が少しだけ激しくなる。

「ねぇ、最上さん…」

ピクンとキョーコの身体が軽く跳ねて反応を返した。

「今夜…君に話したいことがあるんだ。」

ガラにもなく少し緊張していたので、自分で声が硬いのがわかった。

「話したい、こと、ですか…?」

「うん。聞いてくれる?」

「……わかりました。」

キョーコの返事にホッと胸を撫で下ろす。

「良かった…。じゃあ、今夜…23時くらいになりそうなんだけど、家でいい?」

「はい。お先に伺ってます。」

「じゃあ後でカードキー預けるから、楽屋に寄って。」

「え?!カードキー?!そ、そんな…」

「お願い。女の子を深夜に外で待たせるわけにいかないし、ね?」

「うぅ、わ、わかりました。後ほど伺います。」

「ん…。じゃあ約束ね?」

「は、はいっ!」

最後に一度だけ強く抱きしめて、離れがたかった温もりから手を離した。
起き上がる姿を眺めて、助け起こされて、さて今夜は何処から何を話そうか…。と考える。

出生の秘密はまだ明かすことは出来ないにしても、先ほどのキスをなかったことにしたくない以上、この嘘偽りのない己の気持ちはキチンと伝えたい。そしてそれを伝えた上で、ちゃんと最上さんの気持ちを知り、2人で向き合いたい。

上着を羽織らされ、女性スタッフに取り囲まれて怪我や衣装の破れなどがないかチェックされているキョーコの背中をジッと見つめる。

ーーー君が好き。

その気持ちは嘘も偽りもない本当の気持ち。
君にだけは知られても構わないトップシークレットだから…。

蓮はグッと拳を握りしめた。

ーーー今夜、俺は君を捕まえる。絶対にね。

微笑むキョーコの背中に、蓮は心の中で強く強く、そう誓ったのだった。


END

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*****


…ということで!
ハッピーバースデー!!蓮様〜♡

こんなハプニングがもしも誕生日に起こったりなんかした日には、それこそ最高の誕生日!そして最高のプレゼントだよね!(笑)


キョーコちゃんをしっかり捕まえて、今度こそ想いあったキス出来ればいいね!

そして崩れ落ちるセットの中で唇が重なった2人を社さんがうっかり目撃しちゃってても面白いかも♡なんて色々妄想が付きません(笑)

蓮様に出逢えて、蓮様のキョーコちゃんへのあふれんばかりの想いに焦れ焦れ出来て私は幸せです!
生まれてきてくれて(?)本当にありがとう!!

これからも蓮様の恋を精一杯応援させていただきます♪

ん?あれ…なんだか悪寒が…

「久しぶりだね風月さん?」

ひぇ?!な、なんで蓮様がここに?!
え?!え?!どういうこと?

「それはこっちのセリフだよね?俺への誕生日のプレゼント?そんなことのために最上さんをあんな危険な目に遭わせたのかな?ん?」

ひ、ひぃぃぃぃ!ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!
で、でもでもでも!キョーコちゃんからのチューだよ?!ハプニング万歳でしょう?

「そりゃあ…まぁ…」

あれ?あれあれ?照れてる!赤くなってますよ!敦賀さん♪
ね?ほら、前向きにさ!2人とも怪我もなく無事だったんだし…

「それとこれとは…俺は最上さんを危険な目に遭わせないでくれって言いたいだけで…」

だーってさ、普通にしてても蓮様もキョーコちゃんもくっつきそうにないんだもん〜。
蓮様がとっとと口説き落としてくれたらいいけど、普通に過ごしたとしたらそれもしなさそうだしさ。

「う、俺だって、少しは考えて…。とにかく。金輪際最上さんを危険な目にあわせることは…」

あれ?蓮様?唇に何かついてるよ?…あー…それ、キョーコちゃんのリップだねぇ…

「え?!な、え?!」

あはは。赤くなっちゃって♪
ほらほらさっきのハプニングの時についちゃったんだよきっと…。

ね?いい話だったでしょ?

「くっ…だけど、プレゼントの割には中途半端で結局、生殺しじゃないか…どうせならもっと…こう…」

あーはん。なーるほーどねー。それが言いたくて現れたわけだ。

「な、ち、ちがっ!」

大丈夫大丈夫!逞しい皆さんの妄想脳内できっとスンバラシイ続きになっちゃうから、蓮様にとって美味しい展開が待ってること間違いなしよ!

さあ!いざ行かん!妄想の旅へ!

ってことでまたお会いしましょう〜♪
風月でした♪
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