ラブミー幼稚園〜おパンツ編〜

2016年03月09日08:44  ラブミー幼稚園/スキビ!

意外と好評のこのシリーズ。
調子に乗ってまた書いてしまいました!


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ラブミー幼稚園〜おパンツ編〜


「ジャーーン!これなーんだ♪」

ラブミー幼稚園のキョーコ先生の担当するコスモス組は元気な子供達で一杯です。
今日も男の子の人垣の中心に一人の男の子が桃色の布切れを持って立っていました。

「しょうたろう君それなぁに?」

いしばしひかる君が首を傾げて不思議そうに尋ねました。

「あ!おれわかった!!」

きじまひでひと君が目を輝かせて大きな声を上げました。

「それ、パンツだろ!女の人のおパンツだ!!」

「せいかーい!」

ひでひと君の言葉にキョーコ先生が驚いて人垣の中心にいるしょうたろう君に近づきました。

「ちょっと!!しょうたろう君!なんてもの持ってるの?!」

楽しそうなしょうたろう君は、ご機嫌で桃色のショーツをブンブンと振り回してます。

「わー!見せて見せて!!」

「へっへーんいいだろ。家にあったの持ってきたんだぜ。」

「これしょうたろうくんのお母さんの?」

あっという間に興味津々の男の子たちが教室中から集まってきました。

「ちょっと、皆んな!お絵描きしよう!ね?お絵描きしましょう?」

お絵描きに気をそらせようとキョーコ先生は奮闘しますが、男の子たちの興味はパンツに向いてしまっています。
ワタワタと慌てるキョーコ先生をニヤニヤとした顔で見ていたしょうたろう君は、わざと大きな声を上げて問いかけました。

「ってゆーかさ、キョーコせんせいはどんなパンツ履いてんの?」

男の子たちの視線がザザッと怖いくらい一斉にキョーコ先生へむきなおりました。

「…ふぇ?!」

キョーコ先生は驚いて真っ赤な顔で固まってしまいました。

「キョーコせんせいは、いろけってものがないからクマさん柄のダッセーの履いてたりして〜」

ニヤニヤと言うしょうたろう君の言葉に、キョーコ先生はついうっかり答えてしまいました。

「な?!し、失礼ね!!ちゃんとレースの付いた可愛いパンツ履いてるわよ!」

「ブホッ!!」

レン先生が急に吹き出したような気配がしましたが、男の子たちと対峙しているキョーコ先生は気付きません。

「じゃー、しょうこ見せろよ!」

しょうたろう君がそう言うと、男の子たちから「そうだそうだ!」と声が上がりました。

「おれもみたい!キョーコせんせいのおパンツ〜!」

「せんせい、見せて見せて〜」

「おーパンツ!おーパンツ!!」

ワラワラと子供達がキョーコ先生の元に集まり、おパンツコールをし始めてしまいました。

「へ?!ちょ、ちょっと…みんな…」

ワタワタと慌てるキョーコ先生に助け舟を出すため、レン先生が立ち上がろうとした時です。

「ダメだよ!!みんな!!」

キョーコ先生のための正義のヒーローくおん君が立ち上がりました。

「キョーコせんせいが困ってるだろう!!」

「なんだよ!くおん君!くおん君はキョーコせんせいのパンツ見たくないのかよ?」

みんなを代表してひでひと君が問いかけると、くおん君はキョーコ先生の前に立ちはだかり、両手を広げて庇うと、キッと強い目でひでひと君を睨みつけました。

「キョーコせんせいは僕のだもん!」

「くおん君…!」

キョーコ先生には小さなくおん君がとっても頼もしく見え、身を呈して守ろうとしてくれてる姿に感動してしまいました。

「だから、だから…キョーコ先生のおパンツも、全部僕のなんだもん!!」

「へ?!」

くおん君の発言に、キョーコ先生は真っ赤になりました。

ーーメキッ

何かが後ろで壊れる音がしましたが、それどころではありません。

「く、くおん君?」

「えー。つまんないのー。」

「くおん君が言うなら仕方ないや。」

興味が失せたようにみんなバラバラと元いた場所に戻っていきます。

くおん君はキョーコ先生を振り返るとエンジェルスマイルでニコッと微笑みました。

「ね?キョーコせんせい。キョーコせんせいは、絶対に他の人におパンツ見せたらダメだからね!」

キョーコ先生は最早何と返したら良いのかわからず、真っ赤な顔で口をハクハクさせてしまいました。

ーーメキボキッ

「あーー!レンせんせいがテーブル壊したぁ!!」

ラブミー幼稚園の子供達はキョーコ先生とレン先生を無邪気に振り回しながら今日も元気いっぱいです。



おしまい。

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本当はレン様に絵の具を握らせて握りつぶしたところで絵の具が物凄い距離を飛んで…ってのを考えてたのですが、いやいや、幼稚園って絵の具ってチューブに入ってるのじゃなくて水で溶かして使うタイプのだよなー。お絵かきならもっぱらクレヨンだよなー。と思って絵の具を持たせるのやめました。

絵の具を持ってたら広い部屋の端から端まで届く勢いで飛んだに違いありません(笑)

今回のネタは、頂いた某様からのコメントで、「ひでひと君やしょうたろう君も入り混じって、老若問わずキョーコ先生の争奪戦がみたい!」というお声で考えつきました。
って言っても今回の争奪戦はキョーコ先生のおパンツになっちゃいましたけどね!(笑)
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