医師の執着 1

2016年05月30日20:01  医師の執着/スキビ!

パラレルですよん♪

二話目からはがっつり桃予定ですよん。
閲覧注意ですよん(笑)←え?なにこのノリ。
蓮様が徐々にヘン◯イさんに変貌していきます。

苦手な方は早々にお引き取りくださいませ!!

どんなのでもばっちこーい!!なハラハラドキドキが好きなお嬢様方はどうぞお楽しみくださいませ☆

※ちなみに風月医療系疎いので病院の仕組みなどから完全妄想創作です。
こんなのおかしいんじゃない?って所は鼻で笑って許してやってくださいませー!!


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医師の執着 1


敦賀総合病院の一人息子である敦賀蓮は、生まれながらの医師としての才能に恵まれ、容姿、家柄、学歴、収入、そしてフェミニストな性格に至るまで全てにおいてパーフェクトで、患者も仕事仲間も問わず女性の心を魅了し、男性にも一目置かれる存在だ。
敢えて欠点を挙げるとするなら、齢28歳にして仕事人間で恋人がおらず、取り繕った笑顔で皆お友達という線引きをしてしまうところだろう。

過去に一度も恋人がいなかったのかと問われると、そういうわけでは勿論ない。
寧ろモテ過ぎて、別れても別れても3日と空けずに次の彼女が簡単にできていた。
しかし、常に仕事最優先人間なのが災いし、『仕事と私どっちが大事なの?!』という質問を聞き飽きて、ここ数ヶ月、交際を申し込まれても断り続けているのだ。

「お前もそろそろ将来を考えたら?」

「なんですか?藪から棒に。」

蓮は白衣を羽織り、支度しながら、学生の時から付き合いのある先輩医師の社から発破をかけられていた。

「いや、だってお前、ここの跡取りだろ?」

「そうですけど、なかなかこればっかりは…難しいです。」

「まぁな…お前の気持ちもわからなくもないけど、第二病棟の百瀬さん…仕事人間だし、実家はクリニック持ってるし、上手くいきそうな気がするんだけどなぁ。最近、いい感じなんだろ?噂聞いたぞ。」

「社さん、俺のことよりご自分はどうなんですか?」

「俺か?俺はまぁ次男だからな。気楽なもんだよ。」

何かと蓮を気にかけてくれる社は、蓮にとって兄のような存在だった。

「まぁ、とにかく、百瀬さんのこと真剣に考えてあげれば?」

「珍しいですね。社さんが肩入れするなんて…。」

「まぁ、院長からもお前のことよろしく言われるからなぁ。あの子真面目だし、仕事はできるし、何より可愛いじゃんか。羨ましいよなぁ〜。あんな可愛い子から慕われるなんて。」

「何言ってるんですか。社さんだって、この間、佐竹さんに迫られてたじゃないですか?」

「な?!あ、あれは…酒の席での話だろ?」

「佐竹さん、本気みたいでしたけどね。」

「あー、はいはい。わかったよ。もうお前のことは放っときますよーだ。」

そんな会話をしながら別れ、二人はそれぞれ自分の業務に入った。


何時ものように仕事をこなし、一段落ついたところで、蓮が少し休憩を取ろうと休憩室に向かっていると、廊下の角で一人のナースにぶつかった。

「あ、す、すみません!敦賀先生!!」

「いや、こちらこそごめん。百瀬さんも怪我はない?」

「は、はい!」

ぶつかった衝撃で逸美が落としてしまった書類を一緒に拾い集めるためしゃがみこむ。
せっせと蓮の目の前で書類を拾うのは、業務前に社から話題に出された百瀬逸美だ。
実は蓮が親に提案された婚約者候補の一人なのだ。現在の院長である蓮の父親も一人息子の将来を心配しており、恋人を作らなくなってからというもの、お見合い話を時々持ってくるようになった。
逸美の方は満更でもないらしく、仕事中は弁えているようだが、仕事が終わると時々、何か話したそうな顔をして見つめられることがある。

正直、逸美は美人で大人で、男性からの人気も高く、仕事もでき、蓮と同じく公私混同は良しとしない自分に厳しい人間だ。
逸美となら試しに付き合ってみてもいいかもなと思いはしても、どうしても今暫くは恋人を作る気分にはなれないのが現状だ。

どうせ誰も、“彼女”の代わりになどなれるはずがないのだから…。

蓮は心の中で深くため息を吐き出した。


散らばったのは患者のカルテの様だった。
その中で、妙に気になるカルテがあって、蓮は吸い寄せられるようにそのカルテに手を伸ばした。

「この子…」

「え…?あぁ、今第二病棟で長期入院してる患者さんですね。もう運ばれて半年になるんですが、外傷はもうほとんどないのに、意識だけが全然戻らなくて…。自宅に何度も連絡してるのですが、ご不在みたいで御家族の方とも全然連絡が取れてないし、お見舞いも今まで一度もないんですよね。」

「そっか。彼女はなんで運ばれたの?」

「階段を踏み外して落ちてしまい頭を強く打ったようで…道に倒れてるところを通りがかった人が偶然見つけて救急車で運ばれたようです。」

「なるほどね…」

蓮はそう言って、カルテを逸美に返した。

「あまり長期になるようならどうにかしないとね。今度俺も彼女の様子を見に行ってみるよ。」

「はい。是非よろしくお願いします。では、あの…私はこれで。」

逸美はほんのり頰を赤らめてペコリと頭を下げると足早に去っていった。




1日の業務が終わると、蓮の足は逸美から聞いた第二病棟に向いていた。

「最上、キョーコ…か…」

病室の前で立ち止まり、名札に書かれた名前を呟く様に呼んだ。
返事がないのはわかっていても、ノックをして蓮は静かに病室へ足を踏み入れた。

お見舞いもないというから当然といえば当然だが、部屋には花も何も何も飾られていない。
無機質な部屋の無機質なベッドにまだあどけなさの残る少女は横たわっていた。

腕から伸びた管が点滴に繋がれ、血の気のない顔は青白く、脳波を調べているのか脳から伸びた管が機械につながっており痛々しい。

蓮はゆっくりと少女に近付き、ひんやりとした頰に手を伸ばした。

「やぁ、キョーコちゃん。久しぶりだね。」

その白い肌の存在を確かめるように優しく撫でる。

「まさかここに入院してたなんてね。だれも見舞いに来なくてずっと一人なんだって?君のショーちゃんは…何できてくれないんだろうね?ねぇ、キョーコちゃん…。」

蓮の問いに目を閉じたまま答えない一人の少女。

そこに横たわっていたのは、蓮にとって唯一の想い人で手に入れたくてもそれが叶うことのなかった最上キョーコだったのだ。

「主治医は…石橋くんか…。」

蓮は、ポツリとそう呟いた。

「待ってて、キョーコちゃん。君は俺が助けてあげるからね。」

蓮はそうキョーコへ告げると、白衣を翻し、病室を後にした。

権力という名の武器を行使して、中々目が覚めないことをいいことに、研究用の特別病室を使うことに決めると、早速すぐに部屋を整えさせ、病室を移す準備を整えてから、担当医の石橋に打診する。

敦賀先生が言うなら…と渋々ながら了承した石橋からキョーコを引き継ぎ、その日のうちに研究室に併設し作られた特別病室へ移した。

完全個室で蓮のIDがないと出入りが出来ない特別病室は、蓮の研究室と併設してあり、マジックミラーで特別病室の中の様子が研究室からよく見渡せるようになっている。

蓮の研究室とというのは名ばかりで、自宅に帰るのがめんどくさい蓮が主に私室として寝とまりのために利用している部屋で、簡易キッチンに冷蔵庫、シャワーとトイレも完備の一見どこぞのホテルのスィートルームのような造りの部屋だ。

そこの階段を降りドア一枚を隔てて繋がる特別病室は、蓮の研究室よりは狭いものの、キョーコがいつ目覚めても快適に過ごせるようにキョーコの好きそうな花や家具を取り揃え、キョーコに何か異常があればすぐ駆けつけられるように異常を察知する準備も万端だ。
勿論、風呂トイレも常備しているのでこの中で女性が一人で暮らすことにも支障はない。
部屋の中に設置されたカメラで特別室の様子は24時間自動録画でパソコン内に記録される。
そのデータは蓮だけが見ることが出来のだ。

「さぁ、キョーコちゃん。今日からここが君の部屋だよ?これからは毎日、俺がキョーコちゃんの側にいてあげるからね。もう寂しくないよ。」

研究室からよく見える絶妙な位置に配置したベッドにキョーコを寝かせ、キョーコの枕元に腰掛けた蓮は、その頰を撫でながら、口元に暗く歪んだ笑みを浮かべたのだった。


(続く)

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2話目からは、完全限定になります!!
もしかしたら途中別館行きになるかも?ってくらいがっつり桃予定(笑)


実はこのお話、某様の素敵なお話のタイトルと話の内容にうっかり触発されて勢いで書いたものでして、某様から許可を頂き公開させて頂きましたー!!

快くオーケーしてくださった某様!!
ありがとうございますー!!
そして風月これまたうっかり。
某様のお名前をお出していいか確認漏れしてしまいましたよ。

取り敢えず、お名前出しの許可が出たときは二話目の時にでもお名前とお話タイトルこっそりご紹介させて頂きます( *´艸`)

あー。カテゴリーまで作っちゃって、現在5話目制作中ですが、最後まで書き上げる勇気あるかなぁ?(汗)
桃って結構、こんなのアップしていいのか?って悶々しちゃって公開前に怖気づくことも多いんですよね…(^◇^;)
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